ベガルタ仙台は2日、明日4日ホームのルヴァン杯準決勝の川崎F戦第1戦に向け、仙台市内で調整した。特別指定選手で来季加入が内定している流通経大4年のFWジャーメイン良(22)が参加した。7月の神戸との親善試合で“ユアスタ”デビュー。神戸FWポドルスキの来日初実戦で、終了間際に自ら仕掛けて獲得したPKで“初得点”となる同点弾を挙げた182センチの大型ストライカーだ。

 「持ってる」男だ。親善試合のゴールだけでなく、8月に台北で行われたユニバーシアード夏季大会決勝(1-0)で3大会ぶり6度目の優勝に導くゴールを決めた。ジャーメインは「親善試合のいいイメージで入りたい。あの大会もあり自信を持ってやれる。持ち味を出す」と気合十分だ。

 ビルドアップ練習はFW石原、クリスラン、西村との4人で交代しながら3トップに入った。シャドーもこなし「ナオさん(石原)たちに教わりながら(前線)3人のバランスを意識したい」と話した。現状シャドー陣は手薄だ。主将の富田の長期離脱以降、MF奥埜がボランチに入る。MF梁は1日の浦和戦でふくらはぎを痛め、第1戦は欠場する見通しだ。

 仙台は第1戦は中2日で臨む。先発メンバーについて渡辺監督は「相手は中3日でこの1日はものすごく大きい。(2戦合計)180分の試合で先手を取るなら、フレッシュな選手を出した方が勝つ確率が高いかもしれないし、中2日でもそのまま行くかもしれない」と発言。秘密兵器のプロ公式戦初出場も、十分あり得る。【秋吉裕介】