ベガルタ仙台の渡辺晋監督(43)が6日、一足早く44歳の誕生日ケーキを報道陣からプレゼントされた。渡辺監督は10日に44歳の誕生日を迎える。

 囲み取材の会見場に、指揮官の似顔絵入りのケーキが用意されていた。テレビカメラは5台設置された。約40人の報道陣に囲まれながら祝福され、渡辺監督は「誕生日のことは全く頭になくて…。基本シーズン中なので、監督になればなおさら、ゲームに向けて準備しますし。今日は本当にうれしかったです。本当にびっくりしています。ありがたく皆さんの気持ちも頂戴して、これも(ルヴァン杯準決勝川崎F戦第2戦の会場の)等々力で追い風にできれば」と笑みを浮かべて振り返った。

 指揮官はその後、ボードの裏に隠れていたMF三田にクラッカーで祝砲をあげられ、驚いた表情を見せた。その後三田からケーキを「あーん」と食べさせられた。MF野津田も加わり、3人で写真に納まった。「タマ(三田)も期限付き移籍した際、直接会った。覚悟して来てくれた。今は完全移籍して、チームのためにやってくれている。期限付きのガク(野津田)も、『仙台のためにやってみろ』と話した。そういう2人がやってくれて」と喜んだ。

 「44歳ということで、ぞろ目になって、いよいよだなという思いと、後はシーズン終わった後に『シッシッ(44)』と笑ってられれば」とだじゃれを交えつつ、抱負を語った。イケメン指揮官はケーキの似顔絵の出来についても「しわを減らしていただいてありがとう(笑い)。去年か一昨年は、『パパ老けたね』と娘に写メを見せたら言われていたので」とご満悦だった。

 いよいよ大一番も近づく。8日の敵地でのルヴァン杯準決勝第2戦に向け、「まあ、これからですね。試合の翌日ちょっと選手には話をしました。今日は、リカバリーとかリラックスした日だったので、僕からは何も話していない。明日また話すことがあれば、もう1回ちょっと気持ちを高められるようにしたい。(8日は)自陣に引きこもります」と語った。