セレッソ大阪が日本代表FW杉本健勇の先制ゴールなどで勝ち、大会初優勝を果たした。

 最初のゴールは予想外の形でC大阪に生まれた。なんでもないボールを川崎FのDFエドゥアルドがペナルティーエリア内でクリアミスし、奪った杉本がそのまま右足でゴール右隅へ。開始からわずか47秒で先制パンチを見舞った。

 その後、攻勢に出たのは川崎フロンターレ。16分、MF家長昭博の右サイドのドリブル突破からパスを受けたMF中村憲剛が、倒されながらも走り込んできたDFエウシーニョへつなぐ。そのままフリーでゴール至近距離から強烈なシュートを見舞ったが、GKキム・ジョンヒョンの好セーブにあった。

 続く43分には右サイドの崩しからゴールに迫り、ペナルティーエリアの狭い空間で正確にパスをつないで中村が左足シュート。引いて守るC大阪DF陣をあざ笑うかのような連係を見せたが、シュートはわずかにゴール左に外れた。

 後半に入っても攻める川崎F、守るC大阪の態勢は変わらない。後半29分にはロングパスを受けてGKと1対1になりかけたFW小林悠が倒されるも、反則なしの判定に。引っ張られたとして不満を爆発させる小林。川崎Fスタンドからはペットボトルが投げ込まれた。

 川崎Fはその後もFW知念慶、阿部浩之などを投入して攻勢を緩めなかったが、C大阪が体を張った守りで最後までゴールを許さなかった。逆に後半ロスタイム2分にはカウンターから右サイドのMF清武弘嗣を起点に、左サイドでフリーになったMFソウザがGKをかわして左足でゴール右隅へダメ押しの一発。試合は決した。