J2アルビレックス新潟は28日の第11節、レノファ山口とアウェーの維新みらいふスタジアムで対戦する。ルーキーのFW渡辺新太(22)のリーグ戦初スタメンが濃厚だ。4連敗中と低迷するチームをプロ入り初得点を決めて、浮上させようと意気込む。

 渡辺が宣言した。「初ゴールを決めます」。本職のFWではなく左サイドハーフで起用される可能性が高いが、「大学(流通経大)でもやっていたので大丈夫」と不安はない。ここまでルヴァン杯では2試合スタメン、リーグ戦はスタメンこそないが途中出場で4試合。ルーキーながら戦力になっている。ただ、「得点していないからダメ」と納得はしていない。

 しつこく守備の裏を狙い、相手と競り合いながらもボールを渡さずに突破。とにかく前を向くスタイルだ。鈴木政一監督(63)も「ああいうプレーは何かをもたらしてくれる」と起爆剤として期待する。3月下旬から4月上旬にかけて、アウェー戦に出場した後に風邪をひき、練習を休んだことが2回あった。反省からうがい、手洗いを徹底し、ヨーグルトゼリー100グラムを毎日摂取。体調管理は万全だ。「スタメンでも途中からでもやることは同じ。持ち味を出したい」。奪った初ゴールでチームを勝利に導くイメージはできている。【斎藤慎一郎】