来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得るために互いに負けられない一戦は、鹿島アントラーズが1-0で、セレッソ大阪を下した。鹿島は公式戦6試合ぶりの勝利。C大阪は連勝はならなかった。

ホームで11月3日にペルセポリス(イラン)とのACL決勝第1戦を控える鹿島は、直近のACL準決勝、水原(韓国)戦から先発を9人入れ替え、リーグ初出場のMF久保田和音や初先発のルーキーFW山口一真ら若手を多く起用した。一方のC大阪は、MF清武弘嗣が練習中に左太ももを痛めて欠場となった。

前半を0-0で折り返して迎えた後半7分だった。鹿島はMF永木亮太の左CKを、本職とは反対の右サイドバックに入った173センチのDF小田逸稀がニアサイドで頭で合わせた。これをC大阪GKキム・ジンヒョンが手ではじき、かき出したかに見えたが、ゴールラインを割っており、先制点が認められた。2年目の小田はうれしいプロ初ゴールとなった。

この1点を守りきり、ACL決勝に向けて大きな弾みをつけた。

C大阪は、FW杉本健勇がゴールの枠を捕らえた2本の決定的なシュートが、いずれも鹿島GKクォン・スンテにはじかれて防がれるなど、再三のチャンスを決め切ることができなかった。