鹿島アントラーズ加入が内定している流通経大柏(千葉)のDF関川が、決勝点となるヘディングシュートをたたき込んでチームを8強へ導いた。前半5分、右CKの競り合いで頭ひとつ抜けだしてドンピシャで合わせた。「いつもの練習通りにできた感じです」と笑顔をみせた。

大会後には15日から始動する鹿島に合流予定。今冬に仏1部トゥールーズへ移籍した日本代表DF昌子の穴埋めも期待される逸材だ。右膝半月板を痛めて昨年1月に手術した際は鹿島の施設でリハビリを行い、同時期に離脱していたDF内田らと同じメニューをこなすこともあった。ストイックに調整する先輩たちの姿に刺激を受け、復帰後はストレッチを欠かさず行うなど意識も変わった。「最大の目標はワールドカップ(W杯)に出ること。でも、まずは選手権という舞台で流経としてのタイトルを目指していきたい」。高校日本一を手土産に、プロの世界へと挑む。