別メニューで調整を続けていたJ1ベガルタ仙台のMF兵藤慎剛(33)が27日、チームに完全合流を果たし、コーナーキックから何度も精度の高い右足インスイングでゴールマウスを何度も脅かした。21日の沖縄SVとの練習試合で左足を削られ負傷を追い出遅れていたが、往年のスキルの一端を見せつけた。

練習後、兵藤は「早くボールを蹴りたいという気持ちはありましたが、まだまだ蹴り込んでいないので球のスピードもないですしフィーリングもよくかった。ただ、蹴りすぎると内転筋から他の部分も張るんので、今は体をいじめる時期、まずは体のベース作りに取り組んでいきたい」とベテランらしくスロー調整で仕上げていく姿勢を示した。渡辺監督は「それなりの自信はある。もっとスピードが上がってくるんじゃないですか。今はけが明けで完璧な状態ではないのでこれからでしょう」とコメントした。

J1横浜時代はキッカーと言えば現磐田のMF中村俊輔(40)が担っていた。「絶対的なレフティーの俊さんがいたのでたまに右は蹴らしてもらっていました」と振り返った。