マイナビ仙台レディースがなでしこ勢との今季初戦に勝利し、3月21日のリーグ開幕に向け順調なスタートを切った。

14日、千葉・市原スポレクパークで行われた「なでしこ交流戦in千葉」に出場し、第1試合は長野に4-0で快勝した。今季から采配を振る辛島啓珠監督(47)は「まだ、いろいろ試している状況ですが、今日は攻めることもできていたし守備も良かった」と合格点を与えた。日本代表DF市瀬菜々(21)も「ゴールも奪えたし、ダイレクトパスもつなげてリズム良くできた」と満足げだった。

新戦力もチームになじんできた。補強の目玉、日本代表ボランチの隅田凜(23)こそ左ひざの負傷でこの日は欠場も、浦和から移籍のFW白木星(22)は、前線でポストからシュートまでと多彩な動きを見せた。辛島監督も「前でボールが納まる」と評価。ベテランFW有町紗央里(30)も2ゴールを挙げるなど、レギュラー争いがチーム力アップにつながっている。

昨季は10チーム中8位と残留争いを強いられた。MF安本紗知子主将(28)は「去年は本当に悔しい思いをしたので今年こそはの気持ちが強い」と手応えを感じつつ、雪辱に燃えている。【野上伸悟】