昨季王者の川崎フロンターレが22日、神奈川・川崎市内で23日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)蔚山(韓国)戦に向け、非公開練習を行った。

勝たなければ1次リーグ突破が厳しくなる一戦に、離脱していたMF中村憲剛(38)、DF谷口彰悟(27)が戦列復帰する準備が整った。

中村は4月5日のC大阪戦を最後に公式戦欠場が続いていたが、既に全体練習に合流。谷口も「動ける感覚も良くなってきた。ある程度できるようになったし、いい準備はできているかな」と手ごたえを口にした。

谷口は10日の敵地での蔚山戦で左ひざを痛め途中交代していた。チームは終了間際に失点し、勝ち点を手にすることができなかった。谷口は「アウェーで僕は30分ちょっとしか出ていないですけど、その中でも勝てたゲームかなという印象もあった」と悔しさをにじませ「自分たちはなんとしても、勝ち点3を取らないといけない。相手がどういう出方をするか分からないですけど、(ゴールを)こじあけていく作業は絶対に必要になってくる。そこは覚悟を持って戦わないといけない」と話した。

蔚山は、H組で首位に立っており、引き分けを狙い、堅い守備ブロックを引いてくることが予想される。MF中村は「向こうはホームでも守ってきた。アウェーならより守ってくると思う。みんなの目を合わせながらやっていきたい。ここ数試合、僚太(大島)も戻ってボールが流れるようになった。じれずに90分の中で仕留めていければ」と見据える。

初タイトルを手にした17年からリーグ戦では勝負強さを発揮し2連覇を達成してきた。谷口は「ACLの舞台でもできるんだというところを見せないといけないし、アジアの舞台でも力強さを出すチームになっていかないといけない。真価が問われる試合になると感じる。チーム全員で勝ちに行かないと」と大一番での一戦必勝を誓った。