J2アビスパ福岡の久藤清一新監督(44)が、16日にレベスタで行われる柏レイソルとの“師弟対決”で、就任後初勝利を誓った。

前監督の退任にともない6月3日、コーチから初めてJリーグの監督に昇格した。だが、初采配となった9日水戸戦は攻守のバランスが悪く、4失点で大敗。その課題を受け、13日の練習でも、指揮官は「危ないところの消し方やスライドの仕方、ボランチの立ち位置とかベースの部分を選手と話した」とし、精力的に改善に取り組んだ。

柏の井原正巳ヘッドコーチ(51)と久藤監督は、昨季の福岡監督とコーチの間柄だった。それだけに「狙われる選手もあるでしょう。情報は入っているでしょうし。やりにくい」と渋い顔。相手の印象については「全体的には前3人が強烈なので、そこをしっかり抑えないといけない」といい、特に「オルンガが来たら嫌」とし、ここまでJ2で6得点の相手エースFWを警戒した。

とはいえ、10年に現役引退した福岡で慣れ親しんだホーム試合で負けるわけにはいかない。「監督として(レベスタに)立てるのは幸せなこと。たくさんのサポーターの前で勝てれば」と意気込んだ。

今季、J1東京から新加入のMF田辺草民(29)の出場停止は痛いが、勝敗のカギを握るダブルボランチでバランスを整え、勝ち点3を目指す。