2季ぶりにJ1へ参戦する柏レイソルの新体制発表会が14日、柏市内で行われ、新加入選手13人がお披露目された。

就任2年目を迎えるネルシーニョ監督は「簡単な1年にはならないが、昨年よりもさらに勝利に満ちた1年にできれば」と意気込んだ。17年シーズンは4位に入り、18年シーズンはACLも戦うなどJ1でも屈指の戦力を誇りながら17位に沈んでJ2に降格。昨季はJ2優勝を果たして1年でJ1に復帰したが、クラブ関係者の「もうJ2には落ちられない」との言葉通り、今オフは積極的な補強に動いた。現有戦力の残留に努めたほか、元神戸の韓国代表GK金承奎(キム・スンギュ)をはじめ、DF大南拓磨や高橋祐治、FW呉屋大翔、神谷優太らを獲得。各ポジションに2人以上の選手を置いて競争をあおる編成とし、J1でも戦える戦力をそろえた。

ネルシーニョ監督は「1年を通して(新加入選手の)彼らの活躍は見ていたし、強化部の迅速な動きで年末の時点でほぼ話はまとまっていた。1年間をしっかり戦い抜ける選手が補強できた」と自信も口にした。同監督のもとで09年のJ2降格から1年で復帰し、即J1初優勝を果たした11年の再現も狙える陣容。神戸時代の16年から17年夏までネルシーニョ監督と共闘経験のある金は移籍にあたっては指揮官の存在が大きかったことを明かし「柏はJ1で戦った時もやりづらさがあった。優勝を狙えるチーム。迷いはなかったです」と話した。

大南も熾烈(しれつ)なスタメン争いを歓迎し「競争の中を勝ち抜いていくのが本来のあるべき姿。結果を残していきたい」と力を込めた。東京五輪世代の大南にとっては勝負の年にもなる20年シーズン。現在、タイでU-23アジア選手権を戦っているU-23日本代表は1次リーグで2連敗を喫して敗退。大南は「チャンスはあると思うし、自分が入ったらという気持ちで試合を見ていた。レイソルから五輪に出て、いずれはA代表に食い込んでいきたい」と飛躍の年にすることを誓った。