鹿島アントラーズのルーキーMF松村優太(18=静岡学園)と荒木遼太郎(18=東福岡)が、1日のプレシーズンマッチ水戸戦(K’sスタ)のメンバーに入ったことが31日、分かった。2人は同日までJ新人研修のためチームを離れていたが、指揮官は戻ってきた2人の調子次第で「先発で使う可能性もある」と明言した。

期待の新星にいきなりチャンスが巡ってきた。ザーゴ監督は2人のメンバー入りを認めて「若くて能力のある選手。出場させない限り成長はない」と、実戦の中で成長を促す方針を明かした。4季ぶりのルヴァン杯1次リーグ参加も決まっており、負傷中のFW染野(尚志)らを含めた高卒ルーキーの出番は早そうだ。

これまでの練習で、2人は存在感を放ってきた。スピード自慢の松村は、選手権優勝を引っさげて鹿島入り。ビルドアップ練習では、群を抜く快足で異彩を放っていた。荒木は正確なシュートやパスが持ち味で、練習を見ていたチーム関係者が思わず「うまいね」とつぶやくほどだった。

ザーゴ監督は「個人の戦術理解度の仕上がりを確認する」と話しており、28日のACLプレーオフから11人全員を入れ替える可能性もある。ACL敗退の衝撃に負けず、鹿島は着実にチームの構築を進めている。【杉山理紗】