北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗(27)が守備改革の成果を試す。9日に川崎フロンターレと公式戦開幕前最後の練習試合を行うチームは8日、沖縄・金武町でのキャンプで10対10のミニゲームなどで戦術理解を図った。リーグ戦通算5分け17敗と未勝利の相手に腕試しの一戦。福森は「J1でトップを争う川崎相手に、どれだけ守備が通じるかを試す絶好の機会」と話した。

練習試合は変則形式も含め5試合で計15失点。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)が今季取り組む1対1の競り合いを軸にした守備の強化はまだ試運転の段階。福森は「競り負けずに奪ってチャンスもあった。逆にうまくはめることができず、後手に回ってしまうこともあった」と振り返る。

昨季1試合平均1・44でリーグ11位の失点は、最終ラインの一角を担う身として悔しさも感じている。「個の戦いが多くなると、かわされたらGKしかいない。心理的にも負荷がかかる」としながら、「一番大きく変わったのは責任感の部分。自分が対峙(たいじ)する相手から奪いきるプレーをしないといけない」と言い切る。難敵相手に仕上がりを確認し、開幕への道筋をつける。【浅水友輝】