J2アルビレックス新潟のベテランFW田中達也(37)が9日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで行われた約1時間30分の練習で軽快な動きを見せた。新型コロナウイルスの影響により5月27日までのJリーグ全公式戦延期が前日8日に発表された。「しょうがない。今はクラブの選手の中で感染者が出ないよう、全員が自覚した行動をとり、感染予防することが大切」と話した。

先が見えない状況での練習が続く。フラストレーションがたまる選手が出始めることが心配されるが「(ベテランとして)毎日全力で練習に参加する姿勢は変えないし、そこでほかの選手が何かを感じてくれれば」と話し、「今はミニゲームでも全員が負けたくない、という気持ちで参加している。雰囲気はいい」とチームのムードを説明した。

田中はJリーグ通算70得点まで、あと「1」(J1通算66得点、J2通算3得点)と迫っている。「数字は特に意識はしていないが、FWとして常にゴールは狙う。ゴール前に向かっていく形や動きの質などの部分をこの中断期間にもっとレベルアップさせたい」。プロ20年目もサッカーに対する姿勢に変わりはない。【小林忠】