鹿島アントラーズは9日、ファンクラブ会員向けのオンラインイベント「鹿トーク!」を開催した。小泉文明社長、鈴木秀樹マーケティングダイレクター、中田浩二CRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)が参加し、ファンからの質問に答えた。

小泉社長は父の実家が鹿島のホームタウンにあった影響で、幼少期から鹿島ファン。社長に就任して中から見た鹿島の印象を問われると、「一番びっくりしたのは…」と切り出した。

アウェーの試合は、テクニカル・ディレクターのジーコ氏と同部屋で観戦することが多い小泉社長。隣で見ていると、勝利へのこだわりが強いジーコ氏は「失点シーンで恐ろしいほど悔しがる」という。

勝利しても内容がふるわなかった試合では、不満を口にするスタッフに「勝ったんだからいいじゃないか。勝ちは勝ちだろう。なんでそんなにふてくされているんだ。喜べ」と言ったこともあったそうだ。「ジーコの勝利や1個のプレーへのこだわりは、ずっと積み重ねてきたものだと肌で感じた。アントラーズは(職員含めて)負けず嫌いなメンバーが多い。レジェンドがコーチをやったりと、伝統が積み重なりやすい構造だと思う」と、社長に就任して感じた鹿島の強みを明かした。

イベントには抽選で選ばれたファン約250人が参加した。イベント内では「遠隔観戦となった場合に重要視するものは」「これがあったら鹿島にもっと来たくなるというコンテンツは」などファンへのアンケートも実施し、あっという間の約1時間半を終えた。