名古屋から2人目の新型コロナウイルス感染の陽性者が出た。GKランゲラック(31)にPCR検査の結果、陽性反応が出たことを7日に発表した。6日に検査を受け、同日夕に結果が出たという。

クラブは元日本代表FW金崎夢生(31)の感染を受け、選手、スタッフの濃厚接触者19人にPCR検査を実施し、全員陰性。6日はそれ以外の希望者26人に同検査を行い、ランゲラックの陽性が判明した。ただ、クラブが公表した4日以降の検温記録は36度3分、36度1分、36度2分。それ以前も平熱で、せきや倦怠(けんたい)感などの症状はないが、この日から愛知県内の病院に入院した。

オンラインで緊急会見に臨んだ小西工己社長(60)は、感染経路を「不明」とし、金崎との接触も否定した。チームは5月20日からグループ別の練習、今月1日から全体練習を再開も、2日に金崎の陽性が発覚し、休止している。練習は、基本的にGKとフィールドプレーヤーは別で行った。

小西社長はランゲラックの県外移動歴もなかったとし「散歩やカフェに行く程度。その際もマスクに手袋を着用していた」。クラブ関係者も「誰よりも(感染を)警戒していた。選手は驚いている」と語った。

クラブは8日に、まだ検査を受けていない選手、スタッフ16人のPCR検査を実施。12日まで自宅待機とし、最短で13日から練習再開の予定。これについて、小西社長は「現時点で(予定の)変更はない。Jリーグ側とも話をしたが、(J1リーグ再開の)7月4日に向けてできる限りの準備をしていく」。ただ、再開前に練習試合を組めるかなど、影響は避けられない。

<名古屋の今季これまでの主な動き>

▼4月3日 鳥栖から移籍したFW金崎が練習合流

▼同6日 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大で、5日の練習を最後にチームは事実上の活動休止へ

▼同30日 愛知・豊田市内のクラブ施設を開放し、選手は自主トレを開始

▼5月20日 ポジション別のグループ練習を開始

▼同29日 FW金崎がグループ練習後に発熱

▼6月1日 全体練習を開始、金崎は不参加

▼同2日 金崎の新型コロナ陽性判定を発表、チームは再び活動休止に

▼同4日 金崎の濃厚接触者となった選手、スタッフ計19人が3日にPCR検査を受け、全員陰性の発表

▼同5日 自宅待機の選手がオンライン練習開始

▼同7日 選手、スタッフの希望者26人が6日にPCR検査を受けて、GKランゲラックだけが陽性、その他は陰性判定となり発表