清水エスパルスはガンバ大阪に1-2で敗れ、クラブワーストを更新する開幕4連敗となった。

0-1の後半39分、DF立田悠悟(22)の得点で同点に追いつくも、5分後に勝ち越しゴールを被弾。2月の開幕戦以来となる有観客試合だったが、連敗を止めることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇

スタジアムへ集結した、4131人のサポーターへ、清水はまたも勝利を届けられなかった。序盤はボールを保持し、優位に立った。しかし、好機を逃す場面が続くと、一瞬の隙を突かれた。前半40分、自陣右サイドを崩されて先制を許した。

同点を目指し、後半立ち上がりから攻勢を強めた。セットプレーの流れから同39分。立田がMF中村慶太の左クロスを頭でたたき込み、試合を振り出しに戻した。今季初の勝ち点を手にしたかに思えたが、状況は暗転した。同44分、勝ち越しゴールを献上。最後に力尽きた。

立田は「追い付くまでは良かった。前節よりもポジティブな面も多かったが、もったいない試合になってしまった」と振り返った。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「勝つことができた試合だった。多くの決定機をつくったが、決めきることができなかった」と厳しい表情だった。

応援が制限される中、観客は好プレーの度に拍手を送って選手を鼓舞。最後まで勝利を信じた。試合後、選手たちはピッチを1周して感謝の意を示した。立田は「サポーターの温かい気持ちを感じた。次こそ勝利を届けたい」と決意を示した。【古地真隆】