J2ジュビロ磐田は上位対決で勝ち点3を逃した。アウェーV・ファーレン長崎戦で0-0ドロー。最近の負けなしを7試合に伸ばしたが、J1昇格を争うライバルチームからゴールを奪えなかった。

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勝ち点3が遠かった。磐田は、前日12日時点で3位の長崎との一戦に、無得点で引き分けた。J1昇格を狙う上位チームの直接対決で、勝ち点差を縮められなかった。試合終了の笛と同時に、選手はその場に座り込んだ。

0-0に終わった前節ホーム水戸戦同様、決めきれなかった。後半開始からピッチを大きく使った攻撃を展開。両サイドから何度もクロスを供給をしたが、肝心のゴール前で迫力を欠いた。同34分、MF上原力也(24)が直接狙ったFKは、わずかにゴール右へ。同ロスタイムにFW小川航基(23)が放った右足シュートも枠を外れた。

上原は「(勝てば)勝ち点6の価値がある試合だった。勝ちたかった」。DF大井健太郎(36)も「苦しい前半を耐えて後半に巻き返せた。負けなかったことよりも、勝てなかったことの方が悔しい」と話した。

守備陣の奮闘もあり、敵地で最低限の勝ち点1は獲得したが、長崎との勝ち点差は「9」のまま。長崎は2位に上がり、磐田は6位にとどまった。フェルナンド・フベロ監督(46)は「満足はできないが、手応えのある試合ができた。今日のハードワークを続けて勝ち点を積み上げていきたい」と前向きだった。