ガンバ大阪が2-3で最強王者川崎フロンターレに惜敗し、シーズン幕開けを告げる大会で6年ぶり3度目の優勝はならなかった。

それでも宮本恒靖監督(44)が導入した4-3-3の新システムで攻撃的なサッカーを披露。J1リーグと天皇杯の2冠王者との距離を縮め、タイトル獲得へ手応えをつかんだ。J1は26日の川崎F-横浜で開幕する。

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就任4年目を迎えた宮本ガンバの決意が表れた試合だった。PK戦突入と思われた後半終了間際。事実上最後のプレーで、速攻から失点したが「今季のスタートから取り組んできたものが多く出せた」と宮本監督。昨季は天皇杯決勝を含めて3戦全敗、1点も奪えなかった川崎Fに後半だけで2得点。一時は同点に追いつく善戦だった。

7年ぶりJ1優勝へ“変革”を選んだ。昨季J1で2位をつかんだ堅守の4-4-2から、今季は攻撃的な4-3-3システムに。MF小野瀬を右サイドバックに配置転換し、指揮官は「どういう変化が生まれるのか見たかった」。前後半とも対等以上に戦える時間帯があり、1得点のMF矢島は「どうなっても、やり続けないといけない」と前を向く。調整遅れのレアンドロ・ペレイラらブラジル人FWも後半途中にデビュー。故障のFW宇佐美も復帰し、27日のJ1開幕神戸戦に向かう。【横田和幸】