東日本大震災から10年。当時、サッカー少年だった中学2年生は、今やプロのサッカー選手となった。ヴィッセル神戸DF菊池流帆(りゅうほ、24)は、岩手・釜石出身。釜石初のJリーガーは、節目の年にJ1初ゴールを決めた。3月6日、敵地で行われた徳島ヴォルティス戦。1点を追う後半42分に、こぼれ球を押し込み、引き分けでの勝ち点1獲得に貢献した。
菊池は青森山田から大体大に進みプロになった。昨季はACLにも出場し定位置を確保。188センチの長身センターバックで、ベルギー代表としてワールドカップ(W杯)も経験している大物DFフェルマーレンの隣で日々成長している。インターネット投稿プラットフォーム「note(ノート)」にアップしている「サッカーとは」との文章の中で震災と、その後のカズらとの出会いを書いている。
「大好きだったサッカーもやめようと思った。やめようと思ったというかサッカーを続ける術がなかった。(中略)でも、サッカーの神様は俺にサッカーを続けさせてくれた。
キングカズさんはじめ、岡田武史さん、名波監督、福西崇史さん、小笠原満男さんというレジェンドの方々が釜石市を訪れてくれてサッカー教室を開いてくれてた。サッカー用具や服などの支援物資もたくさんもらった。(中略)
でも本当に自分がもらったものはそんなもんじゃない。夢、希望、勇気、愛。計り知れないものをいただいたのだ。小さい頃からの憧れの選手と一緒にサッカーをして、自分も素直にそうなりたいと感じた。自分がサッカーをできているのはこういう支えがあったからこそなんだ」



