「JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN北海道」が9日から2日間、北海道苫小牧市で開催され、決勝はSSS札幌サッカースクール(札幌)がくりやまフットボールクラブ(空知)を6-1で下し、7年ぶり3回目の優勝を果たした。同チームは「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での全国決勝大会の出場権を得た。全国9ブロックの大会は全日程を終了し、代表16チームが出そろった。

 

決勝でSSS札幌サッカースクールが多彩な攻撃を披露した。開始1分、MF藤野琉加が右足を振り抜き先制ゴールを決めた。その2分後には藤野からのクロスを右サイドから飛び込んだDF濱田光希がスライディングしながら右足で押し込んだ。第2ピリオドに1点、第3ピリオドには3点を挙げて大勝した。藤野は「それまでの試合で得点が取れていなかったので、うれしかった」とホッとした表情を見せた。

チームOBでJリーグ横浜でも活躍した山瀬幸宏監督(37)は「子供たちがすごく喜んでいる姿を見て良かったなと。全国大会ではボコボコにされるかも知れないが、より高いレベルに上げていきたい」と話す。選手たちは練習の中で実演する監督のボールタッチなどを吸収していった。第2ピリオド4分、MF村田覇空斗は利き足ではない左で強烈な15メートルのゴールを決めた。個人技にも磨きを掛けていった。「チームワークも良いし、自分の技術も使えた決勝だった」と村田は振り返った。

7年ぶりの全国切符だ。08年には全国準優勝をしているチームは、本道勢で初の優勝を目指す。主将のGK門馬拓哉は「今大会は準備がしっかりできたと思う。全国大会は、守って攻撃につなげていく自分たちのサッカーをしていきたい」と気持ちを切り替え、夢の舞台へ向かう。

 

試合の結果は以下の通り。

▽1回戦

DOHTO Jr3-0北見オニオンキッドサッカースポーツ少年団

北海道コンサドーレ東川1-1(PK3-2)AVENDA FC

SSS札幌サッカースクール4-0北海道コンサドーレ釧路

FC Jubelgol2-0サフォークランド士別SC

AreareaFC4-0ヴィエント・F・マリノ小樽FC

開西つつじが丘Jr.FC1-0FC中標津

ベアフット北海道3-2北海道コンサドーレ室蘭

くりやまフットボールクラブ5-1N-JSC滝川

 

▽2回戦

DOHTO Jr2-0北海道コンサドーレ東川

SSS札幌サッカースクール4-0FC Jubelgol

AreareaFC0-0(PK4-3)開西つつじが丘Jr.FC

くりやまフットボールクラブ0-0(PK3-2)ベアフット北海道

 

▽準決勝

SSS札幌サッカースクール3-2DOHTO Jr

くりやまフットボールクラブ1-0AreareaFC

 

▽決勝

SSS札幌サッカースクール6-1くりやまフットボールクラブ

 

<主催>日刊スポーツ新聞社、北海道サッカー協会<主管>苫小牧地区サッカー協会<後援>日本サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>ホクレン農業協同組合連合会