アルビレックス新潟はFC琉球と対戦し、1-1で引き分けた。今季初の3連勝は逃したが、4月は6戦負けなし(4勝2分け)。勝ち点を23に伸ばし、順位を3位から暫定2位に上げた。ピッチ施設の故障でキックオフが1時間遅れるアクシデントに見舞われたアウェー戦。前半10分に中央をパスで崩され先制を許したが、同ロスタイムにMF高木善朗(29)がPKを冷静に沈め、追いついた。後半はサイド攻撃を中心に攻め込んだが勝ち越すことはできなかった。次節5月4日はホームにツエーゲン金沢を迎える。

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新潟は先制を許す癖を改善できず、最下位相手から勝ち点3をもぎ取ることはできなかった。前半10分、中央から少ないタッチでパスを回されると、センターバック2枚の間を突破されて失点。同ロスタイムに高木がPKを右隅に決め、同点としたが、勝ち越しゴールは奪えずにタイムアップとなった。松橋力蔵監督(53)は「試合の入り方が悪かった。『1対1で勝つ』という部分で勝てなかった」と悔しがった。それでも4月6戦4勝2分けと不敗で順位を暫定2位に浮上させた。

前節4月27日のホーム岩手戦(2-0)から中2日。先発8人を入れ替えた。今季初先発となったボランチの秋山裕紀(21)が長短のパスを駆使して攻撃をリード。前半6分、中盤でボールをカットするとFW谷口海斗(26)にループパスを送る。0-1の同45分には自陣深い位置から高木に鋭い縦パスを通し、同点ゴールの起点となった。ハーフタイムにMF島田譲(31)と交代したが、45分間の出場で存在感を示した。

4月23日からの16日間で5試合を戦う。その3試合目は攻守が激しく入れ替わる激戦となったが、敵地で苦しみながらも勝ち点1を獲得した。ただ、先制を許した試合はこれで今季7度目。優位に試合を進めるためにも、悪癖の改善は必須だ。高木は「勝ちきらないといけない試合だった。次は必ず勝ちたい」と中3日で迎えるホーム金沢戦に向け、気持ちを切り替えた。