ブラウブリッツ秋田が力の差を見せつけられた。横浜FC、ベガルタ仙台などと首位争いを演じるアルビレックス新潟に0-3の完敗。相手にホーム10連勝を許した。秋田はこれで2戦連続無得点、6戦未勝利となった。試合後、吉田謙監督(52)は「自分の目の前に壁があったら越える以外にない。チーム全員で越えていくしかない」と現実を受け止め、前を向いた。

試合のペースは立ち上がりから新潟がつかんだ。0-0で迎えた前半15分、左CKの流れから最後は頭で押し込まれた。今季はCKからの失点が「7」。警戒していたはずのセットプレーから先制点を献上した。吉田監督は「まず、ボールに競り合うこと。こぼれ球に誰がとかではなく、反応してボール際に(体を)寄せること。そういうことを感じさせてもらった貴重な1失点だった」と語り、今後の戦いの糧にしていく。

後半は秋田らしさが出たが突き放された。後半33分、左クロスにFW中村亮太(31)がヘディングで合わせるも、ボールは枠を捉えきれず。さらに、FW才藤龍治(29)のロングスローなどを起点に、何度も同点シーンを演出したが、1点が遠く、決定力を欠いた。同45分には、ゴール前でDF千田海人(27)が足を滑らせ、ボールを奪われて追加点。その2分後にダメ押し弾を食らったが、「後半の圧倒的な秋田らしさ。勇敢に戦う姿は良かった」と指揮官は振り返った。次節は25日、アウェーで長崎と対戦する。5月15日千葉戦以来の白星を目指し、気持ちを切り替えていく。