横浜FCは4日、親会社であるONODERA GROUPが、ポルトガル2部UDオリヴェイレンセの株式を過半数取得し、同クラブがグループ傘下となったことを発表した。Jリーグクラブと欧州サッカークラブの経営権を持つ企業は史上初となる。

オリヴェイレンセは今年で創立100周年を迎える伝統あるクラブ。11-12シーズンには、日本の天皇杯に相当するタッサ・デ・ポルトガルでベスト4に進出した。ユースカテゴリーの育成環境も完備しており、サッカーの他にバスケットボールやローラーホッケーなどの部門を有する総合型地域スポーツクラブでもある。

今後は横浜FCとの連携を通じ、選手、スタッフの育成を強化。日本の若手選手にとって欧州挑戦の第1歩となるのはもちろんのこと、ポルトガルでプレーする選手にとっても日本でプレーする窓口となるよう、オリヴェイレンセを主軸とした育成、スカウティングを進めていく。

さらに、現在は人工芝のオリヴェイレンセ練習拠点に天然芝ピッチのトレーニングセンターを新設するなど、現地の練習環境も改善していく。同クラブの1部リーグ昇格を目指し、双方にとって持続的発展につながる関係を目指していくという。