全国高校サッカー選手権県大会決勝が、12日に袋井・エコパスタジアムで行われる。4年ぶりの優勝を狙う浜松開誠館と7年ぶりの頂点を目指す藤枝東の一戦は、FWに注目だ。浜松開誠館・坂上輝(3年)は準決勝で今大会初得点を挙げ、一方の藤枝東・井藤璃人(3年)も直近2試合で3得点を記録。状態が上向きの両ストライカーが、チームを勝利に導くゴールを誓った。【前田和哉】

浜松開誠館・坂上が完全復活の時を迎える。準決勝の静岡学園戦では、後半7分にCKから頭で同点弾。今大会初得点で2-1の逆転勝利に貢献した。「重圧もなくなり、得意な形で点を取れたことも自信になった」。生みの苦しみから解放された背番号「9」は「次も自分が点を取って絶対に優勝したい」と、頂上決戦でも1発を誓う。

苦しい時期を力に変えた。7月に右膝後十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。10月中旬の公式戦復帰まで約3カ月を要したリハビリ期間中に、上半身を強化。離脱前に80キロだったベンチプレスは95キロを上げ、体重も3キロ増えた。「DFに当たり負けしなくなってきた」。180センチの上背に力強さも増した肉体でゴールに襲いかかる。

今年1月、国立競技場で昨年度の全国選手権準決勝・青森山田(青森)-高川学園(山口)戦を観戦した。坂上は「自分もここに立ちたいと強く思った」と目を輝かせた。その舞台への挑戦権獲得まであと1つ。藤枝東に勝てば、4年ぶりの全国大会出場が決まる。

患部には、現在もテーピングされている。それでも「痛みはない。試合勘や体のキレも、だいぶ戻ってきた」と頼もしい。最前線で暴れる準備はできている。

◆坂上輝(さかうえ・あきら)2004年(平16)12月2日、大阪府生まれ。小1でイーリス生野でサッカーを始め、中学まで同チームに所属。家族は両親、兄。180センチ、71キロ。血液型B。