過去6度の優勝を誇り、12年ぶりに選手権に出場した古豪・国見(長崎)が、初戦を突破した。

北海(北海道)とのPK戦の末に勝利した。

伝統の青と黄色の縦じまユニホームが年の瀬に戻ってきた。試合が動いたのは前半終了間際。MF幸偉風(ゆき・いぶき=3年)が右サイドを突破し、ゴール前でフリーになっていたFW利根(としね)悠理(3年)が先制ゴールを突き刺した。後半27分に追いつかれ、1-1でPK戦へ入ったが、6-5で2回戦進出を決めた。

同校で07年まで監督を務め、03年度大会まで戦後最多6度の選手権優勝を飾った小嶺忠敏さんは、今年の1月7日に76歳で死去した。小嶺監督の思いを背負い、現代の国見イレブンは12年ぶりに選手権出場。伝統を築いた名将が天国で見守る中、久々の年末勝利を挙げた。

さらに国見の応援スタンドでは、同校OBで元日本代表FW大久保嘉人(40)も観戦。大久保は「久々に全国で国見を見ることができたのでうれしいです。OBも盛り上がっている。復活を見せてほしいですね」と、後輩たちにエールを送った。

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