希代のドリブラーが、サポーターとともにベガルタ仙台を押し上げる。仙台は7月31日、FW斎藤学(33)の加入を発表。2日、加入発表後初のチーム練習で汗を流した。斎藤は「お互いに話し合うことでプラスになれれば」とチームメートと積極的にコミュニケーションを取った。いち早くチームになじみ、仙台に新たな風を吹かせる。

   ◇   ◇   ◇

韓国やオーストラリアでの1年間の海外経験を経て、斎藤は「日本でもう1度自分のプレーを見せたい」と仙台でのJリーグ復帰を決断した。今年で33歳となったが、まだまだ成長途中。斎藤は「Jリーグでの経験や、それこそ韓国やオーストラリアに行って、プレーの幅が広がっている。まだまだ僕は上に行けるなと思っている」と自信をのぞかせた。今は仙台のプレーになじむ真っ最中。「前の方ならどこでもできます。フォーメーションなんてあってないようなもの。ピッチに立てればいいです。勝ったときに斎藤学が貢献してたなと思われるように。どんなプレーでもいいです、見てもらえれば」。全身全霊でチームに貢献する覚悟だ。

斎藤はホーム・ユアテックスタジアム仙台で行われた前節・藤枝戦を、サポーターに交じって客席で観戦。サポーターの熱を肌で感じ、「すごく声援が大きいですし、ホームの雰囲気に圧倒される。(仙台と対戦した当時は)すごい嫌なスタジアムの1つだった」と振り返った。敵として何度も聞き、圧倒された応援が、今度からは後押しとなる。斎藤は「あの声援が味方になるのは大きい。すごく良いスタジアムで良いサポーターに恵まれていると思うので、もっともっとチームが上に行けるように頑張りたいです」と決意を新たにした。数字的な目標は明言せず、「チームが勝つためにやることをやります」ときっぱり。ベガルタゴールドに身を包み、成長を続ける「斎藤学」を存分に発揮する。【濱本神威】

◆斎藤学(さいとう・まなぶ)1990年4月4日生まれ。神奈川県出身。横浜Fマリノスの下部組織を経て、08~17年まで横浜に在籍(11年は愛媛FCに期限付き移籍)。以降は川崎-名古屋-水原三星ブルーウィングス(韓国)-ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFC(豪州)。12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会日本代表。169センチ、66キロ。