ミントがシオウに続く! 来季からJ2仙台に入団する神村学園(鹿児島)のFW西丸道人(みんと、3年)が22日、鹿児島県内の同校で加入内定会見に臨んだ。主戦場にする高校年代最高峰のプレミアリーグWESTでは、14試合で13ゴールの点取り屋。同校の1学年先輩でブンデスリーガのボルシアMGに所属するFW福田師王(しおう、19)のように、チームを勝利に導く存在になる。

 

高校トップクラスのストライカー西丸が仙台で新たな道を歩む。小学1年からの夢だったというプロサッカー選手。その目標をかなえ、名門・鹿児島実出身でFWだった仙台強化部の平瀬智行氏(46)らと並んで加入内定会見に臨んだ。「まだ18歳なので、やっぱり若さを生かしてたくさん走りたいし、自分は点を取るポジションの人間なので、点を取ってチームの勝利に貢献したいと思っています」と決意表明した。

今季は主将、点取り屋として神村学園をけん引する。主戦場のプレミアリーグWESTでは、ここまで全14試合にフル出場。13ゴールで得点ランキング2位につける。168センチと上背はないが、決定力はもちろん、走力、ゲームメークにもたけた万能型FWだ。昨年度の全国高校選手権では2年生レギュラーとして福田と2トップを組み、準々決勝の青森山田戦(2○1)で同点弾を決めるなど4試合で2得点。16年ぶりの4強入りに貢献した。

「福田師王先輩を目標に頑張っています」と、憧れの存在から背番号13を受け継ぎ、後継者としてゴールを量産してきた。体の使い方や背後への抜け出し方を福田に学び、仙台入団内定直後にも祝福のメッセージが届いたという。「プロの厳しさも教えてくれましたし、けがとの向き合い方も教えていただいた。何も分からない自分からしたら、ありがたい言葉をたくさんいただきました」と感謝した。

本年度の全国選手権で主役候補の1人に挙がる西丸は、プロ1年目から戦力となる覚悟だ。「1試合でも多く試合に絡んで、出た試合では点を取って、最後まで走り続けたいなというふうに思っています」。鹿児島から仙台に活躍の場を移しても、貪欲にゴールを奪い続ける。【山田愛斗】

 

◆西丸道人(にしまる・みんと)2005年(平17)6月15日生まれ、鹿児島県出身。FC加治木、神村学園中、神村学園高を経て来季から仙台加入。目標の選手はバルセロナのレバンドフスキ、ボルシアMGの福田師王。168センチ、69キロ。血液型O。