決勝は名門校対決となった。藤枝東は延長戦の末、1-0で浜名に競り勝ち、3年連続で決勝進出。オウンゴールが決勝点になった。

静岡学園は1-0で浜松開誠館に完封勝ち。DF野田裕人(2年)が2試合連続で決勝点を挙げ、昨年準決勝で敗れた相手にリベンジした。全国出場を懸けた決勝は、11日に袋井・エコパスタジアムで行われる。

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欲しかった1点が“思わぬ形”で生まれた。0-0の延長後半2分。藤枝東DF河野勇翔(3年)が、左サイドから低く鋭いクロスを中央に送った。「中で(味方に)合わなくても、速いボールなら何か起こるかもしれないと思い選択した」。これが相手DFのオウンゴールを誘う。値千金の決勝点となり、3年連続となる決勝の扉が開いた。

堅守が泥くさい勝利を呼び込んだ。後半23分、クロスからフリーで浴びたシュートをGK藤崎蒼葉(3年)が右足で阻止。ラスト1プレーも相手のFKを全員でかき出し、歓喜の笛が鳴った。DF野田隼太郎主将(3年)は「粘り強く守れたことが得点につながったと思う」とうなずいた。

チームは約1カ月の夏休みで20試合以上の実戦をこなした。青森山田(青森)など、全国の強豪を肌で感じたことが守備を見直す契機になった。野田は「攻守の切り替えの遅さ、守備の強度の低さを痛感して、全員で意識してやってきた」と話す。今大会は3試合を終えて9得点無失点。強化してきた攻撃に加え、守備の安定感も増した。

過去2年は決勝で敗退。一昨年は静岡学園、昨年は浜松開誠館にいずれも0-2で敗れた。鷲巣延圭監督(43)は「今年こそ勝って全国に行く。そのためにやってきた」と力を込めた。逃してきた「あと1勝」を全力でつかみにいく。【前田和哉】