ヴィッセル神戸悲願の初優勝の裏で、残留争いのドラマもあった。
前節17位の湘南ベルマーレは最下位の横浜FCとの直接対決を1-0で制し、勝ち点34で残留を決めた。横浜FCは同29のまま。柏レイソルはサガン鳥栖と2-2で引き分け、同32で残留決定は持ち越した。
湘南がDF大岩一貴主将(34)の決勝点で残留を決めた。負ければ最下位転落だった「裏天王山」。頼れる主将がチームを救った。DF大岩が値千金の決勝ゴールを奪い、6年連続のJ1残留に導いた。
0-0の後半4分。「準備していた」というCKから、MF池田が強烈なミドルシュート。相手GKがはじいたところを大岩が押し込んだ。センターバックだが、プロ入りから11年連続でゴールを決めてきた。今季はここまでノーゴール。最高の場面で決めた。「大事な試合で取ったことなかったので、こういうところで取れたっていうのは少し自分の成長というか、よかった」と笑みがこぼれた。
ひと回り以上離れたチームメートからも「ガンちゃん」の愛称で親しまれる。愛されキャラでチームを引っ張った。現役時代に千葉でともにプレーした山口監督からも「非常に苦しいシーズンだったが、逃げずにできるのが彼の良さ。それが素直に出た」とたたえられた。
今季チームは4連敗を2度喫するなど、約3カ月間最下位に沈んだが、9月末のC大阪戦から4勝1分けと持ち直した。「ゴールよりも、本当に勝ててよかったですし、それが全てなので」。最終節を前に、見事な残留劇だった。【佐藤成】



