J1アルビレックス新潟のDF新井直人(27)が身体能力の高さを生かし、4試合連続無失点でシーズンを締める。3日の今季最終戦、ホームでのセレッソ大阪戦に向け、新潟・聖籠町で調整を続ける。左サイドバックで先発フル出場した11月24日の前節横浜F・マリノス戦(0-0)は対峙(たいじ)したFWヤン・マテウス(25)の突破を封じ、改めて対人プレーの強さを示した。今季ラストマッチもタレントがそろうチームとの対戦となるが、サイドの攻防で主導権を握り、新潟に3試合ぶり勝利をもたらす。

 

6季ぶりJ1の開幕戦(2月18日)で戦った古巣との再戦に向け、新井は力強い言葉を並べる。敵地での前回対戦は2点ずつを奪い合ってドロー。「ホームで負けられないプライドはある。どの相手にも勝ちたいが、最後にセレッソとやることは個人的に燃える理由の1つ。自分がどこまでやれるかを証明しながら、勝利に貢献する」と闘志をたぎらせる。

試合中はミント味のハード系ガムをかみながら集中力を研ぎ澄ます。11月24日横浜戦では推進力のあるヤン・マテウスとマッチアップ。序盤に背後を突かれる形を作られたが、その後は自由を奪った。「飛び込みすぎず、離れすぎず」という守備のセオリーがある中、「あえて得意な方に持って行かせるなど、逆の考えを持ちながら対応できた」と振り返る。

C大阪は横浜同様、3トップ気味のシステムを採用する。左サイドでは左足が得意のMFジョルディ・クルークス(29)と対峙(たいじ)することが予想され、さらにその2列後ろからは日本代表DF毎熊晟矢(26)も攻撃参加してくる。仕事は増えそうだが、突破されない自信がある。「パーフェクトに近いパフォーマンスを出すことにフォーカスしているし、代表の毎熊選手への闘争心は持っています」と完封を誓う。

今季、プロ生活をスタートさせた新潟に3季ぶりに復帰し、ここまで23試合出場し3得点。高強度の守備に加え、ショートパス主体の戦術に正確なロングフィードを加えて攻撃に厚みを出す。チームは8戦負けなし(3勝5分け)でJ1でのクラブタイ記録の3試合連続無失点中。「自分たちを下に見ていない。それぐらいできる。引き分けが多いがポジティブに改善しながら勝利を求めたい」。来季上位を狙うためにも、最終戦を納得の形で終える。【小林忠】