J1昇格組の磐田が敵地で川崎Fとの乱打戦を5-4で制し、今季初白星を挙げた。川崎Fからの勝利は17年7月29日以来、2407日ぶりとなった。FWジャーメイン良(28)が4得点を挙げ、横内昭展監督(56)にJ1初勝利をプレゼントした。前半に3点を先行するも、後半途中までに3失点で追いつかれた。後半35分にジャーメインのPKでリードを奪ったが、同40分に失点。ロスタイムに再びエースがPKで勝ち越し点を奪った。

   ◇   ◇   ◇

背番号11のジャーメインが覚醒した。1-0の前半18分にヘディングを決めると、同29分にも左足で冷静に沈めて2点目。同点に追いつかれた後半35分に自ら獲得したPKでハットトリックを達成。さらに追いつかれた同ロスタイムにロングボールの流れで左足で押し込んで勝ち越したか…と思われたが、VARの結果、PK判定に。これを落ち着いて枠内に打ち込んだ。5度もゴールネットを揺らし「正直ビックリしているというのが一番です」と驚きの大爆発だった。

レジェンドに並んだ。4得点以上は、磐田では中山雅史、高原直泰についで22年ぶり3度目の快挙。「そういう日本人FWはチームも求めていたと思うし、サポーターも待っていたと思う。自分がこれからそういう選手になっていくという決意を結果で表せたかな」と自覚は十分だ。

価値ある1勝となった。近年リーグを引っ張る川崎Fからの白星は17年7月29日以来2407日ぶり。14年ぶりにJリーグ復帰したGK川島にとっては古巣からの劇的勝利。「最高に気持ちいいです」と爽やかに振り返った。J1初勝利の横内監督は「あまり考えていなかった」と苦笑い。「チームが勝てたことが一番うれしい」と素直に喜んだ。

背番号と同じ11点を目標に掲げるヒーローも「強豪の川崎相手にアウェーで取れた、勝ち点3を取れたというのはすごくチームとして自信になる」とうなずいた。リーグ優勝3度の名門も13年以降、3度のJ2降格を経験。今日の勝利を復活への足掛かりにしたい。【佐藤成】