京都サンガF.C.は痛恨ドローで首位鹿島アントラーズとの勝ち点差を詰められなかった。

前半36分に曺貴裁監督が「狙っていた通り」と振り返る形から、FWマルコ・トゥーリオが決めて先制に成功したが、後半アディショナルタイム6分に鹿島に追い付かれた。

「最後ワンプレーで我々にとって大事なポイントを落としてしまったっていうのが現実。“ドーハの悲劇”のような“亀岡の悲劇”のようなシチュエーションだった」。指揮官はラストプレーで追い付かれるという悔しい結果をそう表現した。

試合後にはロッカールームで普段よりも長い時間ミーティングを行った。「事実として我々にチャンスが残されていないわけではない。次のマリノス戦(11月9日、サンガS)で勝ち点3を取って、可能性を探り続ける。僕たちはそれしかできない。順位は最終戦が終わって決まるもの。ここから奇跡を起こせるようなパフォーマンスが出せるか」。選手にそう声をかけ、前を向いた。

鹿島との経験の差を感じる一戦となった。「9年近くタイトルから遠ざかっていると聞いているが、伝統の力、見えないところで押し込まれたところもある」と鹿島の勝負強さにふれながら、曺監督はこの悔しさを次につなげることが重要だとした。「必要な経験だったんじゃないかと思う。タイトなプレッシャーの中での試合は、クラブとして経験がない。これは必ず次つながる。言葉では経験不足ということになるが、経験不足は経験しないと不足分は補えない。今日の試合によって自分たちがステップアップできるように、残り3試合やらなきゃいけない」と話した。

サポーターには残り3試合も同様の後押しを依頼した。「今日のパフォーマンスを生み出してくれたのは、彼ら(サポーター)の優勝したい、勝たせたいという思いからだけだった。この空気感で応援してもらえることが、どの戦術よりもエネルギーになる。監督として勝てなくてお願いするのも申し訳ないが、3試合続けてもらいたい。僕も京都のサポーターと戦いたい。今度のマリノス戦も満員のサポーターに囲まれて試合がしたいなと、心の底から思う」。逆転Vに向け、京都は全ての力を結集して残り3試合を戦う。【永田淳】

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