東京ヴェルディFW染野唯月(24)が決勝点を挙げた。

前半14分、MF森田晃樹からDFラインの背後に出たクロスボールを左足で合わせた。ヴェルディの看板選手、10番から9番へのホットラインがつながった。

「いいボールが来たので決められて良かった。(自分の動きを)見てくれる選手なので、あとは自分の動き出しだと思うので、相手との駆け引きでしっかり自分が勝てるようにしたい」「負けが続いた中での勝ちだったのでポジティブに捉えていい」と喜びをかみしめた。

前節の鹿島戦で0-2と今季初の完封負け。その悔しさを持って臨めたのも勝利の一因だ。

「危機感を持って練習に臨めまていましたし、今回の試合は課題を、成長した部分で出せたのかなと思う。なので継続してやっていければいいとかなと思います」。

献身的に守備にも走る。この試合の走行距離は12キロにも及ぶ。それでいて攻撃となれば縦パスを受けて起点となり、そこからゴール前へ走り込みチャンスをうかがう。

24年は36試合6得点、25年は35試合5得点。今季は昨季まで以上に走りながら、6試合で3点目と決定力はアップしている。なぜか?

染野の充実ぶりについて、城福監督は「彼の運動量は確実に上がってます。それは彼が自覚を持って日々体作りをしている。それがこういうふうにゲームに出ていると思います」と回答した。

ただ、染野だけがレベルアップしているわけではなく、チーム全体として着実に成長していることも今季の得点力につながっていると分析する。

「得点を取れているのは我々が彼だけではなくて、いいボールの奪い方のポイントがより前であったりとか、我々は有酸素的にもかなり追い込んでいるので、走った後のこの(プレーの)精度っていうか、例えば攻め終わった後、守り切った後の本当の10秒ぐらいの回復力であったりとか、そこが上がってきてると思うんです。なのでゴールに迫る染野に足を振らせたりヘディングをさせられるとこまで精度が上がってるというのは、それは彼だけの問題じゃなくて、全体が少しずつですけども、精度が上がってきてるのかなと思います」

エースの一撃で、チームにとっても新国立での初勝利となった。【佐藤隆志】