イングランド代表が、10日にウェンブリースタジアムで行われるドイツとの親善試合で、紺色のアウェーユニホームを着用することになった。

 英デーリーメール電子版によると、イングランド代表がホーム戦でアウェーのユニホームを着用するのは、10年にウェンブリーで行われたエジプト戦以来になる。

 デーリーメールは、これはスポンサーのナイキ社に“忖度(そんたく)”したものだ示唆している。

 イングランドはアウェーここ4戦でスコットランド(ホームユニホームが青)、フランス(同青)、マルタ(同赤)、リトアニア(同黄)と対戦。マルタ戦だけ紺のユニホームで戦い、スコットランド戦は赤いもう1つのアウェーユニホーム、フランス戦とリトアニア戦は白いホームユニホームを着用した。

 イングランド代表はナイキ社と、2030年まで12年4億ポンド(約614億円)の契約更新を行ったばかり。

 デーリーメールの記事では「イングランド協会は紺色のユニホームを購入したファンにもフェアでありたいと考えている。またナイキ社はホーム用の白、アウェー用の赤と紺、それぞれ同じように売りたいので、イングランド代表がこれまで着用回数の少なかった紺色のユニホームを着ることによって、その売上に貢献する狙いがある」という趣旨の説明がなされている。

 スポーツは実力がものをいう世界とはいえ、さまざまなビジネス的側面が競技に影響を与えているのだ。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)