フランスリーグ モナコで2シーズン目を迎えるMF南野拓実(28)が20日、ホームのストラスブール戦で今季初ゴールを含む2得点1アシストと大活躍した。

チームは3-0と快勝し、開幕2連勝。オーストリア1部ザルツブルク時代にも指導を受けたヒュッター新監督のもと、本来の姿を取り戻している。スタッド・ランスMF伊東純也(30)はクレルモン戦にフル出場し、終盤に追加点をアシストした。今季加入したFW中村敬斗(23)は初先発して後半16分までプレー。チームは2-0で今季初勝利を挙げた。

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今の南野はとにかく思い切りがいい。前半20分の先制ゴールはその象徴。敵陣でボールを奪うと、ドリブルで1タッチでボールを運び、ゴールやや右、25メートルの位置から迷いなく右足を振り抜いた。低いシュートが左隅に突き刺さった。

リバプール時代も「タキ」と呼ばれて周囲から愛されたが、スターぞろいのチームの中で自分を最優先させることは多くはなかった。だが今季ヒュッター監督が就任。ザルツブルク時代から南野に信頼を寄せる指揮官の下、より自由に自分のプレーが出せている。南野は「監督が代わり、戦術が変わったことが好調の要因かもしれない。これを続けたい」と意欲を示した。

南野は同36分には左クロスに頭を合わせて2点目。後半13分には敵陣中央のスペースに走り込んでボールを受け、ダイレクトで左前方の味方へパスを出してチーム3点目を演出した。モナコ公国の元首アルベール2世公が見守る“御前試合”での大活躍に、クラブ公式サイトも「タキがスーパーサイヤ人モードに」と、人気漫画ドラゴンボールのキャラクターを持ち出して絶賛。クラブは開幕2連勝で、まだ第2節とはいえ首位に立った。2試合で勝ち点6はモナコとブレストだけだ。

翌21日の仏レキップ紙は採点で南野にチーム最高の8点(10点満点)を与え、パリ・サンジェルマンのブラジル代表DFマルキーニョスらとともにリーグ第2節のベストイレブンに選定した。同紙は「南野は別の男だ」と強調し、「(開幕戦を含む)1週間で2ゴール2アシストをマークしたこの日本人は、ヒュッター監督の下で復活した」と記した。来年1~2月にはアジア杯がカタールで開催される。南野がこの調子を維持すれば、代表復帰の可能性もおのずと高まる。