陸上の世界選手権(ベルリン)女子マラソンで、銀メダルに輝いた尾崎好美(28=第一生命)が27日、東京・渋谷にあるアディダス社の店舗でトークショーを行った。レースには尾崎は同社の黄色い25センチのシューズを履いて出場し「ベルリンのロードは硬いと聞いていたので、1・5ミリほどソールを厚くしてもらった」と、舞台裏を明かした。

 一方で同席した第一生命の山下佐知子監督は「シューズとの相性でマメができたり、けがをしたりして、ダメになっていく選手をたくさん見てきた。ソールを厚くしたと聞いたのは3週間ぐらい前。ソールの厚さをわずか数ミリ変えるだけで、走りが全然違ってくることがあるので心配だった」と、レース直前まで続いたドタバタぶりを、笑って振り返っていた。