日本女子短距離の最速親友コンビが、相乗効果で世界選手権(8月、ベルリン)への同時出場を狙う。日本選手権(広島)開幕を翌日に控えた24日、福島千里(北海道ハイテクAC)と高橋萌木子(ともに20=平成国際大)は会場の広島ビッグアーチで最終調整。25日は、200メートル予選に出場する。

 今季、2人の直接対決は5度あり、うち3度は100分の1秒差で決着した。5連勝し、100と200メートルの日本記録を持つ先行型の福島は「(記録も順位も)どっちも大事です。どっちもレベルが高い選手もいるから…」と話した。

 追い上げ型の高橋は、福島と同走する時にこそ、タイムが上向く。「試合をやるごとに、いい感覚を得ています。それを日本選手権で出したい」と意気込んだ。世界選手権の参加標準記録は、100メートルは福島がA、高橋がB、200メートルは2人がBを突破済み。結果次第で、両種目では初めて2人が同時に世界選手権出場を決めるかもしれない。