8位以内のシード復活を目指す東海大のエース、石原翔太郎(3年=岡山・倉敷)が3区(11・9キロ)で区間賞を獲得した。記録は33分48秒で、青学大の「駅伝男」佐藤一世を4秒上回った。

15位でたすきを受け取ると前を行く青学大の佐藤一世、関西学院大の上田颯汰ら実力派ランナーを追いかけ、いったんは追い抜く走り。最後は青学大の佐藤に前に出られたとはいえ、区間賞となる33分48秒をマーク。チームの順位を12位に押し上げた。

石原はレース後、「チームが出遅れていて心配だったが、前に追いつけて良かった」。けがで戦列を離れるなど苦しんだが、「2年ぶりの駅伝、走れてうれしい気持ちと、周りの人が支えてくれてうれしい気持ちです」と声を震わせた。

テレビ解説の瀬古利彦さんから「新たな走りが次につながる。良かったね」と声を掛けられ、涙声で「ありがとうございます」と感謝した。