女子100メートル障害(ハードル)日本記録保持者の福部真子(29=日本建設工業)が、13秒12(追い風0・7メートル)で7位となった。

昨年12月に菊池病(組織球性壊死(えし)性リンパ節炎)と診断されたことを公表していた。レースを終え「緊張した。吐きそうだった」と笑顔を見せた。

4月の織田記念、前週の木南記念などを欠場していた。「試合に出られないと思った時期もあった。葛藤しながらスタートラインに立った」という。

レース中は「こけそうだった。『こりゃいかーん!』と思った」と笑いながら振り返った。多くの仲間に祝福され「走るだけでほめられる。なんだこの世界は?」とおどけた。

菊池病は首のリンパ節に発症することが多く、20~30代の女性に多く見られる病気。1カ月ほどで自然寛解することが多いものの、確立された治療法はないとされている。

昨年の発症直後は39・5度以上の高熱に見舞われた。今年3月には38・5度、4月には37・8度と徐々に熱が下がるようになったという。練習再開後も、強度を上げすぎると体調が崩れ「一歩進んで、二歩下がってを繰り返してきた」。この日はコンディションが整い、元気な姿を見せた。今後は「最高熱が37・5度になれば、もっと練習できる。前を向いて頑張りたい」と見据えた。

5月27~31日のアジア選手権(韓国・クミ)に向けては「熱を出さないことが一番。できる限りの準備をしたい。いい記録、いい順位を狙いたい」と意気込んだ。

福部は広島皆実高時代に全国高校総体で3連覇したハードラー。その後は伸び悩む時期が続いたが、22年に初めて世界選手権に出場した。日本女子最速の12秒69の自己ベストを保持し、昨夏のパリオリンピック(五輪)では準決勝に進出している。【飯岡大暉】

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