来年1月1日に行われるニューイヤー駅伝に出場する旭化成はマラソン選手が最長区間を走るのが伝統だ。そこに堀端宏行(25)というエースが育った。1年前までは平凡な選手だったが3月のびわ湖マラソンで日本人1位になると、世界陸上ではアフリカ勢以外では最高順位の7位に入賞。「練習はもちろん体つきから顔つきまで全てが変わった」と宗猛監督(58)もべたぼめだ。

 堀端が4区に座り、岩井勇輝(29)深津卓也(24)らの1万メートル27分台のスピードランナーが主要区間を固める。「日本のエースを育てるため」(同監督)に“外国選手抜き”で駅伝を戦うのも旭化成の伝統だ。