<フィギュアスケート:世界選手権>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ
鈴木明子(29=邦和スポーツランド)が、現役最後の演技を終えた。SP4位で、フリーはジャンプにミスが出て122・70点、SPとの合計で193・72点で6位。有終のメダルは逃したが「悔しさもあるけど、人生はたぶんこういうもの。今日の演技は生き方そのもの。LIFEという感じ」と柔らかく笑った。
前日28日に29歳の誕生日を迎えた。朝には村上から祝福メールが届いた。鈴木の動画に音楽がついていた。「うれしかった」。浅田、村上とのたくさんの時間を過ごし多くの大会に出た。愛知・中京大のリンクで練習する時は村上、浅田、鈴木の順番で曲をかけた。そんな「3姉妹」の長女は「あとは楽しんだもの勝ち」と最後の舞台に立った。
6歳で競技を始めた。大学時代に摂食障害で体重が32キロに落ちた。「病気で滑れないのが卒業後もやることにした理由。人よりもちょっと長く競技生活を送れた。すごく幸せだった」。
今後は日本スケート連盟の指導者として後進の指導にあたる。「今後は私のように体を壊す選手が出てきてほしくない。できるだけ長く現役生活を続ければ、やってきてよかったと思えることがある」。苦労人スケーターはそう願い、リンクを去った。【益田一弘】


