<全国高校バスケット選抜優勝大会:尽誠学園66-65洛南>◇男子準々決勝◇27日◇東京体育館

 「尽誠旋風」が止まらない。2回戦で高校総体2位の福岡第一に勝ち、この日の準々決勝では4度優勝の名門・洛南(京都)を1点差で破り、初のベスト4に進出した。5点リードを許して迎えた第3クオーター(Q)序盤、洛南の猛攻であっという間に10点差に。色摩拓也監督(38)は「前の試合で延岡学園が20点以上の差を追いつかれているし、10点は問題ない。我慢強く返していこう」と指示。一時は13点差まで開いたが、渡辺雄太(2年)のゴール下の粘りから反撃し、終わってみればこのQで2点差まで詰め寄った。第4Qも序盤差を開かれたが、渡辺の速攻、3Pシュートなどで66-65と逆転。残り2分あまりをしのぎ、逃げ切った。28得点の渡辺は「初めてベスト8に入って、また1つランクを上げられた。ここまで来たら、絶対優勝!」と、気合を入れていた。