<全国高校バスケット選抜優勝大会:札幌山の手80-73山形商>◇女子決勝◇28日◇東京体育館

 山形商は第1クオーター(Q)で21-15、第2Q終了時点で39-36とリードも、昨年覇者の札幌山の手(北海道)に逆転負けを喫した。序盤は相手エース長岡萌映子(3年)をうまく抑えていたが、後半はこらえきれず、攻撃のリズムも崩した。

 初の決勝進出で、高橋仁コーチ(54)は「優勝は意識しないで、勝とうと思わず、ベストゲームを」と選手を送り出したという。チームとしての初優勝、東北勢の女子としては第1回大会の大曲(秋田)以来40年ぶりの優勝は逃したが、同コーチは「のびのびやっていたと思う。負けはしたけれど、決勝まで来られたのはこれからの財産になる。いつか日本一を目指せるチームをつくりたい」と、手応えを得ていた。