<全国高校バスケット選抜優勝大会:昭和学院90-57柴田女>◇4日目◇26日◇女子準々決勝◇広島グリーンアリーナ

 女子の柴田女(青森)は昭和学院(千葉)に完敗。初の4強を逃した。

 柴田女のF中村優花(ゆにか、3年)が号泣した。1人で34点を挙げたものの、これまで高確率で決めていた2点シュートの成功率は50%に満たなかった。周辺へのマークも厳しく、反撃の糸口をつかめなかった。U-17(17歳以下)とU-18の日本代表で、国際大会や合宿でチームを空けることも多かった。「みんなの方がウインターカップに向けて頑張ってた」。仲間とうまくいかないこともあったが、会話し、プレーで引っ張ることで補った。出場10回目で同校初勝利を挙げ、8強にまで駒を進めた。「入学した時はここまでこれると思ってなかった。青森の子たちが、頑張ればできると思ってくれたら十分」。その思いは、きっと届いたはずだ。