<全国高校バスケット選抜優勝大会:札幌日大83-68沼津中央>◇4日目◇26日◇男子3回戦◇広島グリーンアリーナ

 男子の沼津中央(静岡)が札幌日大(北海道)に敗れ、3年連続のベスト8進出を逃した。序盤に大量リードされたが、第2クオーター(Q)から持ち味の激しい守備からの速攻で反撃。最終Qでは望月孝祐主将(3年)の3Pシュートなどで一時3点差に詰め寄ったが、リバウンドの要の鈴木康平(3年)が相手の肘を鼻に受け出血。約2分、コートを離れたことも響いて突き放された。県大会決勝では最大17点差をひっくり返し、前日の若松商(福島)戦も残り3分で逆転したが、逆転劇は続かなかった。

 今年のチームの弱点は選手層の薄さで、主力が1人でも欠けると戦力がダウン。望月は「リバウンドが取れるのは康平しかいなかった。向こうはエースを休ませたりできたけど、こっちは先発で戦うしかない。結局は力の差でした」と振り返った。6本の3Pを沈め35得点と活躍したが「自分たちの力でメーンコートに立ちたかったから、悔いが残る」。鈴木康は「全然血が止まってくれなくて…。ここ一番のリバウンドが取れなかったことが悔しい」と目を潤ませた。

 望月は立大経営学部に進学し、将来はバスケットに携わる仕事を夢見る。鈴木康は日体大体育学部に進み教師を目指す。鈴木康は「バスケットを通して仲間を信じる心やあいさつなど、人として当たり前のことができるようになった」と振り返る。「先生は技術より人間性を磨くことを教えてくれた。将来は中学か高校の教師として生徒を育てて、バスケット部の顧問として全国の舞台に戻ってきたい」。バスケットで得た宝物を胸に未来へと進む。【岩田千代巳】