<高校ラグビー:秋田工66-6西陵>◇1日◇3回戦◇花園

 東北勢最後のとりで、Aシード秋田工が66-6で西陵(愛知)に圧勝し、13年ぶり40度目の8強に進んだ。平均体重で約5キロ上回るFWを中心にセットプレーを支配。接点で圧力をかけて多彩な攻撃を展開した。今日3日の準々決勝で御所実(奈良)と対戦、17年ぶり28度目の4強を目指す。

 元日の花園を12トライの猛攻で飾った。開始2分に5メートル左ラインアウトからモールで押し込み、右フランカー鈴木雄大(3年)が先制トライ。PG2本は許したものの、その後も小刻みにトライを重ね、速さが武器の相手を力で封じ込めた。黒沢光弘監督(51)も「久々にいいゲーム。初戦(若狭東戦)は赤点だったが、今日は80点くらい。ベスト8以上は100点満点を目指さないと厳しい」と優勝戦線を意識する。

 花園初先発の左WTB横田祐哉(2年)の3本を筆頭にBK、FW陣8人がトライ。ゴール成功は3本と課題を残したが、黒沢監督は「攻撃バリエーションはまだまだある」と上昇機運を強調した。【佐々木雄高】