全日本高校バレーボール選手権(通称・春高バレー、埼玉・さいたまスーパーアリーナほか)が1月5日に開幕する。男子の東北(宮城)は、全国選抜と高校総体(高校選手権)を春夏連覇した02年以来の全国頂点を狙う。昨年度からレギュラー格6人が残る。レフト松林憲太郎主将(3年)ら3年生4人にとっては3年連続の全日本高校選手権になる。伝統を背負う松林主将は「目標は日本一です」と高校3年間の集大成に意気込む。

 県予選は4戦連続ストレート勝ち。仙台商との決勝は第1、2セットともに土壇場で追い付き、ジュースで連取。粘り強い試合運びで、夏の県高校総体決勝でストレート負けした相手に雪辱した。江間良幸監督(40)は「我慢強くなった。精神的に成長した」と手ごたえを感じている。

 全日本ユース代表で、身長2メートルのセンター小野寺太志(2年)を含む先発平均身長は約186センチ(リベロ除く)。高さに加え、9月下旬の韓国遠征では有力大学生相手にレシーブ力も強化した。初戦の佐賀商戦で快勝し、まずはセンターコート(4強)返り咲きを狙う。【佐々木雄高】