広島皆実が延長戦を63-58で制し、九州学院を下した。

 第1クオーター(Q)を16-7とリード、前半も31-27で折り返したが、第3Q終了時には39-46と逆転された。しかし、第4Qに粘って54-54の同点に追い付くと、延長戦に突入した。

 延長の立ち上がりは、九州学院・西嶋駿輝(3年)の連続ゴールで54-58とされたが、3点シュートの後、小川俊哉(2年)の鮮やかなレイアップシュートで59-58と逆転。そのまま点差を広げて、最後は逃げ切った。

 藤井貴康コーチは「こういう展開は想定内。広島インターハイで初戦敗退したので、今年最後の集大成として、恩返ししたかった」と薄氷を踏む勝利にホッとした様子。「小川が成長し、強気で攻めてくれた。総力戦だったが、次につながった」と選手たちの健闘をたたえた。