高校総体4強の山形南が初戦で姿を消した。前半を43-34とリードして折り返すも、後半に細谷尚寿コーチ(50)が「足が止まった。第3クオーターでおかしくなっちゃった」と流れが一変。ミスを連発し、厳しい体勢からのシュートは外れる。第3Qはわずか5得点と24失点と一気に逆転を許し、そのまま追いつけなかった。

 樋口雄気主将(3年)は「初戦を大事にしようという気持ちが生まれてしまった。関東大会準優勝の正智深谷とはもっと後からが良かった」とトーナメントの1試合目の難しさがあったと振り返った。

 樋口は中大へ、U-18日本代表の斉藤諒馬(3年)は青学大への進学を予定。斉藤は「191センチでは中だけでは通用しない。外からのシュートも打てて、体を張れる選手になりたい。2年前に卒業して、青学大にいる前田悟さんのようにシュート力を高めて、駆け引きもうまくなりたい。前田さんを越えられるようにうまくなっていきたい」と悔しさをバネに次のステージでの先輩超えを意気込んだ。